2004年度東海大学第二工学部

平成16年度 前期
構造デザイン論


授業概要:
 汎用プログラムや一貫プログラムを使いこなし,基準法や設計規準をある程度知っていさえすれば、 いわゆるマニュアル通りの設計が可能な時代になっている。 しかし、本来の構造デザインを目指すなら、それ以外のことをいかに多く深く知っていて、柔軟な発想と確信を以って実際に応用できるかが重要である。 本講義では、この様な観点で構造デザイン周辺の様々な知識について学ぶ。
講義では以下のようなテーマを設定する予定である。
 (1) 構造設計と災害
 (2) 組積造構造
 (3) 膜やシェル構造等の軽量構造
 (4) 構造設計と最近のトピックス
 (5) 耐震設計
 (6) 免震・制振構造
 (7) 動く建築,等。
他に東京ドーム敬ーム建設ビデオ,開閉式ドームプロジェクト,最近の設計プロジェクト等についてビデオ等を用いて学ぶ。下記予定は変更する可能性あり。
成績評価の方法: 授業中に計数回程度指名して質問する。出欠とそのときの回答等をもとに成績をつける。

授業名:  構造デザイン論
日 程:  平成16年4月13日(火)〜7月13日(火)
時 間:  18:55〜20:15
場 所:  東海大学富ヶ谷キャンパス 講義室

日 程
授業内容 ([]内はビデオタイトル)
着眼点
4/13 懸垂線理論と不安定アーチ 組石造アーチの懸垂線理論
4/20 構造物の崩壊と雪荷重 荷重と崩壊モード
4/27 構造物の崩壊と地震荷重 荷重と崩壊モード,非構造材の安全性
5/11開閉式ドーム [トロントスカイドーム],[福岡ドーム] 自分で考えることの大切さ
5/18 ワールドカップスタジアムの構造 [横浜スタジアムPC圧着工法] 片持ち梁・アーチ構造、PC圧着工法
5/25 ワールド・トレードセンター崩壊 [ニュース番組]  チューブ構造
6/1  張力構造の開発 [張力安定トラス] Maxwell の方程式
6/8  未 定 
6/15  張力構造の開発 [テンセグリティ構造] Maxwell の方程式
6/22 免震構造,制振構造の歴史 [積層ゴムの性能][制振構造][ハイブリッドロッキングカラム] 対震構造の歴史
6/29  空間構造概論 [石鹸膜のデモンストレーション]  空間構造の歴史としくみ,等張力曲面,最新事情
7/6  未 定 
7/13  動く建築 [展開構造物のモデル] ダイナテクチャー



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