□ 研究内容
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9. 張力構造の基礎的研究と応用
9-2. 空気膜構造のインフレーション解析
 膜構造やケーブル構造はその柔軟性を利用し、大変位を生じさせることで施工されることが多い。 この時、膜面やケーブルは、与えられた境界条件の下で自ら安定な形状を見つけ出す。
 空気膜構造のインフレート時は、自重と空気内圧がほぼ相殺し、極めて不安定な状態となる。 このような状況の数値解析によるシミュレーションは、マトリクスの特異性等を生じるため非常に困難とされてきた。
 本研究では一般逆行列を用いた不安定構造物の解析手法を応用することで、 不安定状態における空気膜構造のインフレート解析を容易に可能なものとした。