1. 平面・曲面構造の研究
1-1. シェル構造・立体構造の調査研究
鉄筋コンクリートシェルの歴史は鉄筋コンクリート材料の開発と共に始まるが,
本格的な開発は1920年代のドイツにおいて行われた。
その後,世界各地に様々な美しい鉄筋コンクリートシェルが作られたが,
人件費の高騰など経済的な状況の変化で,徐々に新築数が減っていった。
日本では,現存する鉄筋コンクリートシェルの数も減ってきている。
(写真上左+中,は大日本インキ志村工場のEP型鉄筋コンクリートシェル屋根)。
しかし,近年ではFRC(繊維補強コンクリート)やプレキャスト構法の活用により,
再び新しい形のコンクリートシェルが作られるようになってきている。
(写真上右,はキャンデラが最後にデザインした
バレンシアの科学公園内HP型鉄筋コンクリートシェル屋根,FRCにて2001年竣工。)