1. 平面・曲面構造の研究
1-3. 木造単層ラチスシェルの振動・載荷実験
新しい構造システムを開発する場合や今までに経験したことのない形状を採用する場合などにおいては、構造挙動をあらかじめ予想することが困難となり、解析するためのモデル化が適切に行なわれない場合も生じてくる。実験により設計過程を評価し、それらの結果を集積していくことは、上述の課題に答える一つの方法であり、現在まで多くの研究がなされている。
しかし、実物の木造単層ラチスシェルの破壊実験は少ない。本研究では、大阪花の博覧会に使用された木造パーゴラ解体時に、振動および載荷を計画実行した。そして、設計時に問題となった、
振動性状の把握:固有振動数と減衰定数
変形性状の把握:変位モードと最大耐力時までの挙動
に調査重点をおいた実験を行なった。
(半谷研究室において実施)